車両への設置
本体の設置は道路交通法規等を遵守し車両の運行に際し乗員の安全を確保できる、安全で操作しやすい位置を選定して下さい。 また本体が適切に保護され通気性の良い場所を選定して下さい。 また、ビスなどで車両にしっかりと固定して下さい。
アンテナの設置
無線機の使用の前に高効率できちんと固定されたアンテナを設置することが重要です。 無線機の性能はアンテナと設置作業の質により影響をうけます。
またアンテナは車両のルーフの中心部分に設置します。 アンテナの給電点はなるべく高い位置に設置することでより広範囲のカーバー範囲を得ることができます。
注:
- 無線機本体のインピーダンスに合わせインピーダンス50Ωの低損失同軸ケーブルを使用して下さい。 インピーダンスの異なる同軸ケーブルを使用して無線機と接続するとアンテナシステムの効率が損なわれるのみならず無線機を損傷する原因になります。
- アンテナを接続していない状態やマッチングの取れていないアンテナを接続した状態での送信は無線機に損傷を与えます。 必ず送信前に調整されたアンテナを接続して下さい。
- 固定局として設置する際は避雷器を用いて火災、感電、無線機の損傷のリスクを低減する対策を行って下さい。
電源ケーブルの接続
十分な電流容量のある直流12Vの自動車用バッテリーを電源として使用して下さい。 電流容量が十分でないバッテリーを使用すると送信出力が降下し警告音を発することがあります。 直流24Vの電源は接続しないで下さい。 もし直流24V仕様の車両に設置する場合はDC-DCコンバーターなどを用いて適切に電圧調整を行って下さい。
ショートの危険を回避するためバッテリーのマイナス(-)端子を外してから無線機の電源配線接続作業を行って下さい。
注: BF-TM8250-JAシリーズの定格電圧は直流12V-13.8Vとして設計されています。 絶対に直流24Vの電源システムに接続しないで下さい。 また接続作業に際して事前に極性と電圧を確認の上行って下さい。
- 作業中はショートに注意し、メーカー指定の電源ケーブルを使用して下さい。 まず赤の配線をプラス極に接続し、その後黒の配線をマイナス極に接続して下さい。
- 逆接が無いこと、接続にゆるみが無いことを確認してから無線機の電源を投入して下さい。
- ヒューズホルダーを配線から取り外さないで下さい。 火災危険の原因になります。
マイクの接続
マイクコネクターのカバーを取り外し、マイクコネクターの側面にある矢印を正面パネルの左側(9時の位置)に合わせてコネクタが嵌合するまで押し込んで下さい。 取外しはコネクターのソケットリングを手前に引くと嵌合が解除されます。
注: BelFone 純正以外のマイクを接続しないでください。 保証の対象外となります。
固定局の設置
固定局として使用する場合は直流13.8Vの安定化電源が必要となりますので別途ご用意ください。 推奨される電源容量は15A以上です。 無線機は卓上設置または付属のブラケットやその他のブラケットを利用して壁面設置が可能です。
- 無線機の電源をACコンセントに直接接続しないで下さい。
- 作業中は安定化電源と無線機の電源がOFF位置にあることを確認して下さい。
- 安定化電源への接続時は極性を確認してください。(赤はプラス極、黒はマイナス極)
- 電源ケーブルと無線機を接続する際はコネクターがしっかりと嵌合していることを確認して下さい。
注: 無線機の性能を最大限に発揮するためにBelFone純正電源ケーブルを使用して下さい。
SFR基地局運用について(再掲)
この製品のSFR機能は上記のデューティーサイクルを基準に設計されています。 アマチュア無線の運用では1送信の時間が業務無線の一般的な運用と比較して長くなる傾向が顕著であり場合により絶え間なく次の送信が続くことになりますので、無線機が高温の状態に暴露される可能性が大変高く厳しい使用条件となり、動作保証温度の範囲を超えることがあります。 運用者により動作温度条件を満たす十分な冷却・放熱を行う手段を講じたうえで、送信出力を必要最小限にする等々機器を保護する十分な対策を行って下さい。 また1送信時間の規制や、連続送信に対する対策として、TOT機能などを活用してください。 また、同一周波数での他のSFR局などとのループ現象により意図しない連続送信が発生する場合等TOTが作動しても再度送信が行われ連続送信状態になることがあります。
BF-TM8250-JAシリーズ単体はレピータ基地局用の基地局用無線機ではなく、規定のサイクルを超える長時間の連続送信に耐えうる冷却機能は搭載されておりませんのでご注意ください。 また、温度感知機能付き冷却制御を備えた基地局用卓上電源装置などの設置をご検討ください。 十分な対策が施されず機器に異常が発生した場合は保証の対象外となる場合がございます。
ヒューズの交換
ヒューズが破断した場合はその原因をしっかりと調査し是正して下さい。 原因が解決した後に新しいヒューズを挿入して下さい。 もしヒューズが再度破断した場合は直ちに電源ケーブルを取外し、販売店に相談して下さい。
設定用通信ポート
Flex Fleet 株式会社の販売するBelFone純正の設定プログラム用ケーブル以外は接続しないでください。 保証の対象外となります。